少しの判断ミスが命取り?いざという時に命を守る海の知識 #風

Uncategorized

 

7月になり海水浴のシーズンがやってきました。「夏といえば海!」とテンションが上がる方も多いかと思います。

しかし、今年はシーズン初めにも関わらず死亡事故がとても多いです。海ではちょっとした判断の誤りが重大な事故を招きます。せっかくの楽しい海での時間を辛い思い出にはしたくないですよね。

今回は海で遊ぶ上で注意するポイントの中でも、特に「風」による海の状況の変化について紹介します。

重要なのは風の強さだけじゃない!

風が強い日に海に入るのは危険というイメージはあるかもしれません。しかし、風向きによっても予想される危険の種類が異なります。
時には風が弱い日でも重大な事故が起こることも、、、

風向きの違いで海に起こる変化は主に以下の2つです。

・波の大きさが変わる
・流れる方向が変わる。

風向きがわかるということは、これらの2つの変化を予測できるようになるということです。

具体的に危険な海になりやすい2種類の風向きを知っていきましょう。

①波が大きくなりやすい「オンショア」

砂浜から見て海の方から吹いてくる風のことをオンショアと呼びます。オンショアの風が吹く場合、海の水を沖から陸へ向かって押す形になるので波は大きく激しくなりやすいです。

沖に流される心配は少ないですが、水深の深いところで不意に大きな波を喰らうと溺れる可能性も十分にあります。

オンショアの海で遊ぶ際は、波が自分の頭より高くならない深さで無理なく遊ぶようにしましょう。

2.沖に流されやすい「オフショア」

砂浜から見て、陸から海に向かって吹く風をオフショアと呼びます。オフショアの風が吹く場合、風が沖に向かうことで水面を押し付ける形となり、波が大きくなりにくいです。

しかし、その分沖に流されやすくなります。「少しの間浮かんでいたら、全く足のつかないところまで流されてしまった」というケースも珍しくはありません。

オフショアの海では必ず足のつく場所で遊びましょう。また、ビーチボール等が流された場合絶対に戻ってこないので使用を控えるなどの注意をしましょう。

◎風向きの確認の仕方

風向きを確認する際には旗を使うのが1番簡単です。

基本的に海水浴場に設置されている監視所には旗が立てられているので、その旗が陸を向いているか海を向いているかを確認しましょう。

旗が陸を向いていたらオンショア、海を向いていたらオフショアです。

また、旗を見る際には色も確認しましょう。
黄色の場合は遊泳注意、赤色の場合は遊泳禁止なので海に入らないようにしましょう。

超危険!風と波のコンボ

①オンショア+離岸流

離岸流とは浅瀬から沖に押し出す速い流れのことです。
この離岸流はオンショアの風が強い日に遭遇すると非常に危険です。離岸流に捕まると一生懸命泳いでも陸に辿り着きません。そんな中でオンショアの影響で強まった波を喰らうと一気に消耗し、溺れてしまうリスクが高まります。

離岸流は普通目で見てわかるものではないので監視所へ行き監視員の方に安全なエリアを聞いてから海に入りましょう。

②オフショア×引き波

引き波とは波が打ち寄せる際に水を巻き込む現象です。
波打ち際に立っていると砂が沖に向かって吸い込まれて、足元の砂がなくなってしまった系県はありませんか?
あれは引き波によって起きており、波が大きくなるほどに強くなります。

通常オフショアの日には波が立ちにくいですが、低気圧や台風の影響で波が大きくなる場合もあります。
そんな日は、オフショアの風と引き波が協力して沖へ押し出そうとしてくるので非常に危険です。もし海に入る際は腰より深いところでは遊ばないように注意しましょう。

危険な状況の対処法

①離岸流の脱出方法
離岸流は沖に向かう速い流れです。そのため陸に向かって全力で泳いでも意味がありません。まずは離岸流を抜けて、陸に向かう流れに乗る必要があります。そのためには陸でに向かってではなく横に泳いでください。

②助けを求める場合
もし溺れてしまったり、危険を感じた場合はすぐに助けを呼びましょう。
まずは大きな声で周囲の人に呼びかけます。
それに加えて、足がつく場合は大きく手を振ります。足がつかない場合は大きく手を振ると体が沈んでしまうので焦らず体を浮かせることに専念しましょう。陸にいる人ではなく、近くを通ったサーファーやウインドサーファーに救助を求めるのも有効です。

まとめ

①〜⑤のポイントを必ず覚えて、安全に海で遊びましょう!

①海に着いたら風向きと離岸流のない安全な場所を確認する
②オンショアの場合は波を頭から被らないような深さで遊ぶよう心がける
③オフショアの場合はビーチボールの使用は控え、必ず足のつく場所で遊ぶ
④離岸流に乗ってしまった場合は横に泳いでまずは脱出する
⑤足のつかないところで溺れたら無理して手振らず、体を浮かせることに専念する

コメント

タイトルとURLをコピーしました